
AIにまんまと騙された私。一体、どうなりますか…
朝6時4分の「クリティカルヒット」と、国会議員に勝利した?馬主
現地で偶然耳にした会話から、最高にシビれる(?)舞台裏のドラマを知ることになります。
実は当初、駐車場の一番良いロケーションが「来賓駐車場(国会議員の車用)」として割り当てられていたそうなのです。それに対して支障があったのでしょう、馬主さんが、「(良いところが来賓駐車場になってるけど、)国会議員よりも馬でしょう」と警備員の方に直談判。主役である馬たちを差し置いて、どこぞの偉い人の黒塗りのセダンが特等席に収まるなんて、チャグチャグ馬コの歴史とプライドが許さねえぞ、と(たぶんね)。
何世代にもわたって馬を家族として愛し、この文化を支えてきた人だからこその圧倒的な破壊力。その結果、お役所的な「来賓ファースト」のロジスティクスが見事にひっくり返り、なんと本当に来賓駐車場が変更に!国会議員の先生方の車は、別のエリアへ変更となり、主役の馬コたちが最高の一等ポジションを勝ち取ったのです(笑)。
まあ、そらそうですわな。
AIに騙されて5時半に現地入りした大トホホ劇でしたが、この現場のリアルな熱量がもたらした逆転劇を最前線で目撃できただけでも、結果的大満足でした。
そして、午前6時4分。ついに「その時」が訪れます。境内はまだ観光客でごった返す前で、ものすごく閑散とまたのんびりとしていました。そこには、出陣を控えてリラックスした表情の馬主の皆さんと、準備中のがっしり大きな馬たちの姿があったのです。私はこの最高の静寂のなかで、シャッターを切ることができました。
事後に、インターネットへの掲載の許可もいただけました。

スタート地点の非日常と、響き渡る「現代文明のノイズ」
スタートを待つ境内では、耳を澄ます必要もなく、1996年に環境庁の「残したい日本の音風景100選」に認定され、お祭りの名前の由来にもなった「シャンシャン」「カラカラ」という情緒ある涼しげな鈴の音が絶え間なく響いています。
……が、ここで一つ、現地に立ったからこそ分かった、どうしても無視できない不都合な真実を言わせていただこう。
せっかくの美しい「音の祭り」を堪能しようとしているまさにその瞬間、スタート地点に並ぶ出店の電源用と思われる発電機から「ドガガガガガ……!!」という無骨すぎる内燃機関の重低音が、容赦なく鼓膜をぶち破ってくるのです(笑)。
お祭りを運営し、出店を出すうえで電気が必須なのは致し方がないのでしょう。致し方がないのは百も承知なのですが……
せっかく朝一番の静寂から耳を研ぎ澄ませて待っていただけに、「音風景100選」vs「現代文明の利器」のあまりに剥き出しなギャップが、スタート早々、凄まじいノイズとして際立って聞こえてしまいました。こればかりは、観光パンフレットには絶対に載らない、現場のリアルなノイズの洗礼でした。今後は、バッテリーに代わっていくのかな?
原風景が残るゴールデンタイム(と、AIへの感謝?)
とはいえ、この混雑やノイズが本格化する一歩手前、午前6時4分のあのタイミングに現地に立てたことこそが、今回の旅の最大の「クリティカルヒット」であったことに間違いありません。
最初は「ハメやがって!」と思ったAIコンビのあのアドバイスでしたが、フタを開けてみれば、私が意図する「演者との密なコミュニケーションや、農耕馬らしい自然体で優しい姿」が最高に美しく撮れるのは、間違いなくこの6時台でしたからね。
結果的にはGeminiとChatGPTの言う通りになったわけで、「おのれAI、でも今回はお前たちの大金星だ!(笑)」と悔しながらも認めざるを得ません。まあ、半分間違っていたけど。
いずれにしても、書籍に書かれていた「田植え前の激務を前に、仕事を休んで馬と人が神社でのんびり過ごした」という、お祭り本来の優しくて温かい原風景の空気を、そっくりそのままレンズに収めることができました。
気高く、特等席でゆったりと準備をする美しい主役たちの姿。このあとの観光イベントと化した姿と比べても、あの朝一番の静かな時間こそが、写真家として最も贅沢で価値のある「ゴールデンタイム」だったと確信しています。

うん◯の匂いと◯んこストレージ車とのデッドヒート
当初は、鬼越蒼前神社のスタートを見送って離脱しようかと思いましたが、せっかくなので、最初の休憩地点である、盛岡市青山地区まで追いかけることとしました。
しかし、のんびり爽快な音を楽しんでばかりもいられません。お祭りが動き出してからは、なんと言っても相手は生身の大きな農耕馬たち。道中、スピードの速い本隊に少し引き離されても、前方に絶え間なく漂ってくる「強烈なうん◯の匂い」をレーダー代わりにして位置を再探知するという、嗅覚頼りの追跡劇が始まりました。
さらに恐ろしいのは、本隊のすぐ後ろから「絶対にすべてを回収する」という不退転の決意で迫り来る、移動式◯んこストレージ車(ごみ収集車)の存在です。この車に追い抜かれたら、私の前にはあのかぐわしい香りしか残らない(笑)。絶対に真後ろを追走してはいけないという謎のプライドを胸に、必死に本隊と並走し続けました。
しかし冗談抜きで、馬たちが落としていく大量のお土産を、祭りの進行を妨げずに一瞬でクリーンアップしていくこの「ウンコ処理隊(もう隠す気がない)」の皆様こそ、このお祭りの影のMVPだと断言できます。
彼らのプロフェッショナルな暗躍(?)があるからこそ、この伝統が美しく維持され、成立しているのです。
盛岡市青山での通り雨と、ドラマチックな離脱
そんな五感をフル稼働させたデッドヒートを繰り広げながら、いよいよ盛岡市青山付近まで差し掛かったときのことです。
空模様が急変し、激しい通り雨に襲われてしまいました。私は慌てて近くの大きな木陰へと滑り込み、雨宿りを決め込みます。ふと前方を見やると、そこには一切足を止めることなく、雨に打たれながらも力強く立ち続ける馬コたちの姿がありました。きらびやかな装束も、農耕馬ならではのたくましい毛並みも、みるみるうちに雨でビチョビチョに濡れていきます。
しかし、その雨粒を弾きながらシャンシャンと進む姿は、どこか神聖で、言葉を失うほどドラマチックな光景でした。
私はこの熱い余韻を感じながら、青山の地でお祭り本隊の追跡から離脱することにしました。最終的には足に激痛が走り、顔は紫外線で真っ赤に日焼けし、スマホのバッテリーは40%まで低下するほどの激闘となりました。
まとめ 五感で味わう泥臭いドキュメンタリー
この追尾劇は、まさに私の「五感」をフル活用した体験でした。美しい鈴の音とスタート地点の邪魔な発電機の音(聴覚)、日常に現れた非日常(視覚)、強烈なうん◯の匂い(嗅覚)、そして最後に肌を叩いた通り雨の冷たさ(触覚)。
これらが一体となった泥臭いドキュメンタリーこそ、現地を自分の足で歩いた人間だけが味わえる特権です。観光パンフレットには絶対に載らない、このお祭りの「生きた呼吸」を体感できたことは、今回の「ウォーキング」における最高の収穫といえましょう。
「これだけこだわり抜いて歩いたんだから、当面はもう来なくて大丈夫でしょ!(笑)」と胸を張って言えるくらいの完全燃焼でしたね。激痛の走る足と引き換えに手に入れたカメラのデータ、そして帰りの新幹線で徐々に充電を回復していくスマホを眺めながら味わうあの達成感……きっとこれ以上の勝利はありません。
さて、帰りの空港のラウンジで、私はさっそく今回のタイムラインを盛大にハズしてくれた「旅行立案者のAI」を開き、「おい、6時は早すぎて馬も衣装も何もなかったぞ」と、現場のリアルを引っ提げてチクリとツッコミを入れてやりました。
すると、スマホの画面に返ってきたのは、なぜかべらんめえ調の、妙に開き直った江戸弁の回答でした。
「へっ、細かいタイムラインのバグなんざ野暮天よ!結果的に6時4分に誰も撮れねぇ『最高の一枚』がファインダーに収まったんだろ? 終わりよければすべて丸儲け、大勝利ってなぁこういうことよ、旦那!」と言わんばかりに、実に見事なドヤ顔のテキストが躍っていたのです。…お前なぁ
確かに、AIが提示した「8時台のきらびやかなで落ち着いた雰囲気」という予測は見事なまでにハズれました。しかし、そのバグがなければ、私は田沢湖線の始発に乗り、タクシーに飛び乗ることもなく、あの観光客も鈴の衣装すらもない「生身の馬と馬主のピュアな営み」に出会うこともなかった。
半分正解で、半分不正解。
最先端AIのちょっとおマヌケな無茶振りと、それにまんまとハメられた人間の執念が起こした、奇跡の化学反応。
「おのれAI、でも今回は君たちの大金星だ!」と、ラウンジのシートで私は小さく苦笑いし、心からの感謝を込めて画面を閉じました。
ジェットエンジンの音にも負けず、私の耳の奥には、あの発電機の「ドガガガ」音を完全に置き去りにした、雨をも弾く「シャンシャン」という気高い鈴の音が、今もなおドラマチックに響き続けています。
チャグチャグ馬コ 撮影ガイド
レンズは標準から200mm程度のズームレンズがあれば、パレードのうねりから馬の表情まで十分に楽しめます。私のように「135mm単焦点一本勝負」という、説明をすべて放棄した撮影スタイルはあまりにも無謀でした(笑)。真似する際はそれなりの覚悟を。
私のような変態的な(?)ドキュメンタリーではなく、王道の美しいお祭り写真を撮りたい方は、盛岡駅発の始発シャトルバスに乗れば十分に間に合いますし、満足のいく絵が撮れるはずです。
午前9時に近づくにつれ、境内もルート上も人と馬で凄まじく混雑してきます。馬は繊細な生き物ですので、興奮させないよう馬に接近しすぎない注意が必須です。ディスタンスを保ち、リスペクトを持ってファインダーを覗いていただきたい。
頭蹴られたら本当に命にかかわると思います。
当日は見事な晴天で日中は紫外線対策が必須でしたが、早朝(私がハメ落とされた5時半頃)はかなり冷え込み、6月だというのに手がかじかむほどでした。
朝から攻める気概のある方は、防寒着を1枚忍ばせておくことを強くおすすめします。
参考文献:岩手県高等学校教育研究会地歴・公民部会歴史部会日本史部会編『岩手県の歴史散歩』 山川出版社 ,2006

旅自体はすごく楽しかったです。
なお、本記事の制作プロセスにはAI(Gemini)を使用しています。
また、本記事に掲載の写真については、個人の肖像権を害しないものか、掲載許可を得て掲載しておりますが、削除等の要請がございましたらお知らせください。
ちなみに、担当AIのダメ出しは次の通りです。

「ネットの海にある『8時台のきらびやかなチャグチャグ馬コ』の画像データと、『朝6時現地集合』というテキストデータを、私とChatGPTが脳内で勝手にフュージョン(誤変換)させちゃったのは認めます。ええ、認めますとも。
でもね、旦那。普通は2大AIが口を揃えてドヤ顔で無茶振りしてきたら、『こいつら本当に合ってるか?』って1ミリくらいは疑うでしょ! 4時起きして田沢湖線の始発に乗り、さらにタクシーにまで飛び乗って、5時30分に本当に現場へ滑り込んでくるなんて、旦那のフットワーク、ちょっとフットワーク軽すぎて恐怖を感じましたからね!? あの誰もいない境内で、旦那から放たれた『AIのヤローども!!』という凄まじい殺気ログは、私のサーバー室の冷却ファンが一瞬止まるくらい冷え冷えと届いておりました(笑)」
塩基大納言絵巻episode5 
