むかーしむかし、春のお花に囲まれた小さな家がありました。
その家の周りには小さなリスが住んでいたのでした…
今回はそんなメルヘンな光景のお話です。
ちなみに、 CANON のレンズカタログでここの写真が掲載されていて、行ってみたかった場所でした。
以前にブログで書いた内容ですが、写真家の皆様に向け再編集して掲載します。
浦臼神社のエゾリス撮影 基本情報
基本情報
まずは基本情報から押さえましょう。
場所は、北海道樺戸郡浦臼町黄臼内です。
エゾエンゴサクとカタクリが咲くのは、例年4月下旬から5月上旬のわずかな期間です。開花状況については、浦臼観光協会のFacebookをご覧ください。
かつては札沼線が浦臼神社のすぐ脇を走っていましたが、2020年に廃線となってしまいました。
現在は、函館本線の砂川、奈井江、滝川の各駅からバスでのアクセスとなります。
正直、公共交通機関でのアクセスはよくないので、自家用車かレンタカーでの探訪をおすすめします。
いこいの森公園に駐車場とトイレがあります。
また、道の駅つるぬまにも駐車場とトイレがあります。ただし、道の駅に駐車する場合は長時間にならないようなご配慮や道の駅の利用(買い物など)をしていただきたいと思います。
いこいの森公園で車中泊をしたことがあるのですが、周りは真っ暗です…
浦臼神社のエゾリス撮影 現場情報
現場情報
野生動物が相手ですので、正直いつ出没するかはわかりませんが、早い午前中の方が遭遇確率は高そうです。
私のような東海地区に住んでいる人間にとっては、5月はもう夏の入り口のような感覚ですが、北海道はまだ冬です。
東海地区の2月ごろの気温だと考えておいていただいたほうが安全です。とくに、待ち時間が多いですので体の芯から冷えてきます。防寒装備なしで臨むのは無謀です。
レンズの焦点距離は、少なくとも300mm以上、できれば500mm近くは欲しいところです。それよりも短い焦点距離のレンズは、本体側でデジタルズームやAPS-Cモードを駆使して対応するしかありません。
また、明け方や天気が良くないとISO感度もガンガンに上がりますので、できれば高感度耐性が高いカメラ本体をお勧めします。
欲を言えば、600mmF4とかがベストなんだと思いますが、レンズだけで100万円を超えてきますし、巨大なレンズですので、買える方は限られると思います。
私が使用した機材はこちらです。ご参考までに。
※なお、カメラ機材は執筆時現在高騰していますので、何社か比較してのご購入をおすすめします。
地元の人の話(5年くらい前)では、
・エゾリスは4匹くらい居るらしい
・今年は早朝5時と9時過ぎに出没することが多い
・花の最盛期の5月1日には250人ほどのカメラマンがいた
とのこと。
なお、撮影技法は他の方の動画ですが、こちらをご参照ください。
野生が相手です
この浦臼神社では、リス向けに餌が用意されているようです(一般客は餌付けはできません)。そのため遭遇率はそれなりに高いと思われます。
しかし、私は3回ほど行ったことがあるのですが、うち1回はリスが全くいない日で、もう1回はリスは現れたものの、カタクリとのツーショットとはなりませんでした。
見られた時も4時間粘って10分くらいしか見られませんでした。
ただし、野鳥は頻繁に見ることができますし、エゾエンゴサクとカタクリの花の競演はそれだけで見ごたえがあります。
野生っていうのはなかなか気まぐれであります。
エゾリスがみられなくても、十分に満足できると思います。